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(1)春・夏コース:新時代の戦略とマーケティング | |
5月 ビジネスモデル設計 | |
セグメントコーディネーター: 慶應義塾大学環境情報学部教授 國領二郎 デフレ経済を突破するためには、激烈なコストダウンを図るだけでなく、新しいビジネスを創造することが必須の課題となります。このコースでは、時代の流れに応じた新しいビジネスモデルの創造をいかに行うべきかを事例の検討を通じて考えます。 5月12日(水) アサヒビール 担当:國領二郎 5月19日(水) ミスミ(B) 担当:横浜国立大学大学院助教授 竹田陽子 5月26日(水) オークネット2002 担当:國領二郎 6月 2日(水) 石井食品 担当:國領二郎 |
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6月 マーケティング | |
セグメントコーディネーター:慶應義塾大学ビジネススクール助教授 余田拓郎 マーケティングの基本枠組を理解するとともに、マーケティング・コンセプトやマーケティング管理の領域と特徴などを分析・検討し、企業の目的達成のための最適なマーケティング手段を考え、学習するコースです。 6月9日(水) アスクル株式会社:オフィス通販事業 担当:余田拓郎 流通革新による差別化で急成長を遂げたアスクルのビジネスモデルを題材に、マーケティング戦略の基本、既存流通と新規流通(ファックス通販・インターネット販売)の調和、オープン型マーケティングの仕組み、便宜性訴求と価格訴求の関係などについて学びます。 6月16日(水) 資生堂お客さまセンター −ロイヤルカスタマーの創造− 担当:武蔵大学経済学部講師 黒岩健一郎 苦情を言う顧客は、その苦情に企業がうまく対応すると、苦情を言う前よりもその製品へのロイヤルティが増すと言われています。資生堂では、お客さまセンターにおいて顧客からの問い合わせや苦情に対応し、ロイヤル・カスタマーを創造しています。このケースでは、そのメカニズムを理解し、現状の課題を抽出し、それへの対策を考えます。 6月23日(水) 踊る大捜査線 担当:新潟大学経済学部助教授 澁谷覚 『踊る大捜査線』は、テレビドラマとして放送された1997年初頭から、映画化され公開された1998年秋までの約1年半の期間、インターネット上の公式サイトをに集まった多くのコアなファンによってその人気が支えられました。一方映画公開後は、700万人の観客を動員し、日本映画史上歴代4位(当時)の配収を記録しました。本ケースでは、この作品の開発プロセスや、インターネット上のファンの動きを詳細に検討し、インターネット上のコアなファンによる支持が、映画館への観客動員と映画のヒットに関連があったのか、無かったのか、もし関連があったとすれば、どのように両者がつながった可能性があるのか、について議論します。 6月30日(水) 株式会社大塚家具 担当:余田拓郎 家具専門店最大手の大塚家具は、縮小傾向にある家具市場において、売り上げ、利益を伸ばしています。その成長は、品揃えを重視した大規模店舗によるところが大きいと考えられます。非最寄品の小売業におけるマーケティング・マネジメントについて考えます。 講師略歴 余田先生 東京大学工学部電気工学科卒業 慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了 慶應義塾大学大学院経営管理研究科後期博士課程修了 1998年 名古屋市立大学経済学部専任講師 黒岩先生 澁谷先生 2001年 新潟大学経済学部助教授(現在に至る) |
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7月 競争戦略論 | |
セグメントコーディネーター:慶應義塾大学ビジネススクール教授 青井倫一 7月7日(水) 株式会社モスフードサービス 担当:青井倫一 日本発のオリジナル路線で成長してきたモスバーガーと、世界規模の戦略を背景に持ったマクドナルド。 両社の盛衰を見ながら、市場と戦略の相互作用、ライバル間での戦略のインタラクションについて考えます。 7月14日(水) バルコプロジェクションシステムズ(BPS社)(A) 担当:青井倫一 グローバルニッチ戦略を追求するBPS社がソニーの新製品(高機能・低価格)の登場を受けて価格政策・開発計画を変更 すべきかどうかを検討します。 7月21日(水) セコム(A) 企業成長と戦略ドメイン セコム(B) 企業家、飯田亮 担当:慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授小林喜一郎 30期連続増収増益を達成し、絶えず業界のリーダーであったセコムがどのようにして事業を創造してきたのか、またセコムの 多角化はどのような特徴を持っているのか、さらには事業創造におけるトップのリーダーシップのあり方等について検討するケース。 7月28日(水) ソレクトロン 担当:慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授岡田正大 シリコンバレーで「最も嫌われる仕事」だった電子機器製造請負に特化し、世界的な事業戦略を成功させた同社の経営を分析することを通じ、電子産業の付加価値連鎖がどのように変容を遂げたのか、そこで勝利するのはどの付加価値を捉える企業なのか、を考える。そして、その後の同社の多角化戦略を検証することにより、そもそも企業成長とは何のために必要なのかも議論する。 |
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(2)秋・冬コース:組織と人のマネジメント | |
9月 リーダーシップ | |
セグメントコーディネーター:慶應義塾大学ビジネススクール教授 高木晴夫 9月6日 瑞穂製鉄株式会社 担当:高木晴夫/ 豊橋創造大学助教授 加藤尚子 高階層型組織の階層数を減らしチーム制も導入した瑞穂製鉄。 しかしながらこの変革についての情報はマスコミ報道と社内インタビューによる実態調査との間に大きな乖離がみられた。このズレはなぜ生じているのか。 瑞穂製鉄の社長はどのような行動をとるべきなのか。 部を率いる長であればどのような行動を取ろうとするのか。 ここでは瑞穂製鉄のケースをもとに巨大企業が行なう組織変革でのリーダーシップについての議論を行っていきます。 9月15日 富士製薬工業株式会社 担当:加藤尚子 ネットワーク的要素をいち早く企業に取り入れている医薬品メーカーの富士製薬工業式会社。企業を運営していくためにどのような工夫がなされているのか、社長のリーダーシップの特徴は何か、従業員にとってはどのような働き方が求められているのか。 ここでは富士製薬のケースをもとにフラットな組織におけるリーダーシップについて考えていきます。 9月22日 もののけ姫と宮崎駿 担当:加藤尚子 「もののけ姫」を制作したスタジオジブリ。そこでのクリエーターたちに対して宮崎監督はどのようなリーダーシップをとっているのだろうか。それはアニメ制作の場面だからこそ有効なのであろうか。 ここでは創造的活動をフラットな組織で行っているもののけ姫制作のケースを取り上げ、そこでみられるリーダーシップとその応用可能性を議論し、他の組織においても有効であるのかどうかを議論していきます。 9月29日 株式会社ベネッセコーポレーション―フラット化と組織変革― 担当:加藤尚子 トップ主導で組織変革を進めてきたベネッセコーポレーション。トップマネジメントは一応の満足感を覚えているものの、ミドルマネジメントへのインタビューからは一部の者しか仕事に納得できていない、満足できていない状態にあることが浮かび上がってきた。 ここではベネッセコーポレーションのケースをもとに組織変革及びそこでの従業員自身の変革について議論していきます。 |
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10月 チーム組織のマネジメント | |
セグメントコーディネーター: 慶應義塾大学ビジネススクール教授 高木晴夫 10月6日(水) 住友電工株式会社 担当:高木晴夫/ 高千穂大学経営学部助教授 高田朝子 1995年阪神大震災で主力工場が被災した住友電工株式会社は、主力工場を復旧しラインを再開させるという行動と、突然に発生した阪神淡路地域の震災復興への協力による緊急生産への対応との、二つの相反する行動を迅速に確実にとることが求められた。伊丹製作所では、自然発生的に復旧作業のチーム分けと段取りがなされ、実行された。一方で、営業部門においても、チームで得た情報を全社的に情報を共有する仕組みが自然と生まれていった。予測の出来ない状態に成ったときのチームマネジメントについて考える。 10月13日(水) ウィンドウズNT 担当:高田朝子 マイクロソフト社で行われた大規模なOS(ウィンドウズNT)開発プロジェクトは、チーム編成とリーダーシップの両方において、従来の組織活動にないものが求められ、そして苦難の末に仕事のやり方が工夫されていった。組織がネットワーク的な業務行動を求められた場合を題材に専門性の高い社員をチームとしてどうまとめ上げていくのかを考える。 10月20日(水) オプティマジャパン 担当:高田朝子 オプティマジャパンの高橋氏は、急成長を続ける同社において、会社が小さなチーム組織だった時から常に先頭を切って様々な意思決定をおこなって来た。会社が成長し、組織が大きくなった現在、高橋氏は全てを自分が全面的に意思決定をすることに対して、一抹の不安と憶えている。気が付くと、会社は成長したが部下が育っておらず、会社のビジネスモデルそのものも変化すべき時に来ている。組織の成長の視点からチームとリーダーシップについて考える。 10月27日(水) 海洋観光開発 担当:高田朝子 海洋観光事業株式会社は大手の旅行代理店であるが、広範囲にわたる聞き取り調査の結果、営業情報が機能的に流れておらず、活用もされていないことが明らかになった。部署内の各チームでは本社から送られてくる情報の多さに、情報をみることすら行わず、は情報そのものの価値を見出していなかった。情報流通という立場から、チームマネジメントについて考える。 |
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11月 キャリア開発 | |
セグメントコーディネーター:慶應義塾大学ビジネススクール教授 渡辺直登 旧来の日本型経営が変貌する中、「キャリア」について考えることは、個人が自分の職業人生をどうデザインするかという観点からも、また経営組織が人的資源をいかに育成・活用するかという観点からも、大変重要になってきました。本セクションでは、キャリア発達についてこれまで心理学、社会学、経営学の分野で論考されてきた理論やモデルを紹介しながら、個人が自らのキャリアを充実させ、経営組織がキャリア開発を促進させてゆくための方策について学びます。 11月10日(水) ABCコンサルティング株式会社(A) キャリア初期の段階で転職して、新たにコンサルティング会社に就職した2人の若者の再就職後の軌跡を扱います。ひとりは、新職場にうまく適応しキャリアを伸ばしてゆきますが、もうひとりは思い描いていたような仕事ができず会社を去ります。2人のキャリアの違いはどこから生まれたのか、個人はそして組織は若年での転職をどうとらえればよいかについて議論します。 11月17日(水) セントポール製薬株式会社 キャリア中期にアメリカの合弁会社に出向中のビジネスマンの胸の内を扱います。能力が高く、仕事をきちんとしますが、会社と少し距離をおいた関係を保ちたいと願っているビジネスマンは多いと思います。しかし、年齢的に管理職となる時期が近づいたとき、自らのキャリアをどうデザインして行ったらよいか、しかも本社から離れた異国の地で何ができるのかについて討論します。 11月24日(水) 榎本氏の再就職活動 貿易商社に勤めていた中堅社員が、突然会社から退職の勧告を受けます。とりあえずの行き先はアウトプレースメント・センター(再就職支援機関)です。ここで体験した彼のさまざまな思いを中心に、キャリア中期にリストラされた個人の今後のキャリア・デザイン、リストラせざるを得なかった会社の政策について議論します。 12月 1日(水) メンタル・プログラムと企業 キャリア発達を支援する方法として、メンタリングに注目が集まっています。メンタリングとは何か、メンタリング・プログラムとは何かについて概観した後、代表的な事例を取り上げてその可能性と限界について議論します。 |